2014年 7月

難関試験としても有名な社労士試験ですが、資格試験の近年の平均合格率はどの程度なのでしょうか。
それを知ることで試験に向かう心構えも出来てくることでしょう。

近年の合格率は5~8%で、30代の受験者・合格者が比較的多く40%前後を占め、次いで40代が30%前後となっています。また半数以上の受験者の職業が会社員であり、次いで無職(受験期間として)となっています。男女比率で言うならば60%以上が男性となっています。あくまで平均の合格率であり毎年多少の差がありますが、高い合格率であるとは言えないでしょう。逆を返せば、絶対的な合格者が少ない分、社会保険労務士という資格に重みがあり活かせる場所があるという意味でもあります。
暗記モノが多いと言われ、その為に懸念されてしまう社労士の試験ですが、実際は企業に勤めている人であればその業務に関わったことがない人はいないはずです。というのも、社労士の業務自体が、会社の雇用問題や労務規定など必ず関わるものだからです。その為、より業務内容が近い職場(総務や人事など)での勤務経験がある人はより合格に近づきやすいとも言われています。社労士の試験問題については、過去問題を数多くこなすことが大切です。違う出題方法でも同じ意味合いとなる答えが導き出される場合もあり、誤解答を防ぎ素早く正答をするためには、数多くの問題形式をこなすことで覚え、理解することが重要となってくるのです。

学生の頃とは違って、社会人となった今では強制的に勉強をさせられるということはありません。学習や知識の習得は自分で選んだ自分自身の為だけのものでしょう。目標が無ければ自己満足で終わってしまいがちですが、明確な目標が社労士の資格取得で合った場合には、どのような点に気を付けて学習を続けたら良いのでしょうか。
大人の勉強は学習にも効率化が必要です。仕事やプライベートが忙しい場合にでも、少し勉強から離れてしまうと習得した知識をいとも簡単に忘れてしまいます。もちろん時間に限りもあるので、より多くの知識を短時間で蓄積していくことが大切です。少しでも社会保険労務士の仕事内容を知っている場合には、まず始めに過去問を解いて自分の理解度をチェックしてみるのも良い方法です。社会保険労務士の仕事を細かく理解していないと思っている方でも、企業内で総務や人事の仕事をしていた方であれば、業務内容自体が社労士と準ずる又は補佐のような役目をしていることも多々あります。そういった点を踏まえ、過去問を試すことから勉強を開始してみることをおススメします。過去問を解くうえで間違ってしまった問題の要点を学習・復習すれば、短期間で効率的な学習をすることができます。完全にマスターしたつもりで臨んだ試験の点数が悪いと、モチベーションはかなり下がってしまうので、試験に慣れることと分からない部分に重点を絞った学習方法で、より合格の2文字が近づいてくることでしょう。

一般的な試験と比較しても社会保険労務士の試験は難しいという噂を耳にしていることが多いでしょうが、そう言われる所以とは何でしょうか。社労士試験の難易度が高いと言われる理由とは、資格試験の合格率が10%未満と低いこと、勉強しなければならない試験科目が多いこと、受験の際の試験時間が他の試験と比べても長いこと、合格点数をクリアしたと思っていても、試験科目ごとに最低のレベルが決まっていてそれを満たしていない場合には不合格となってしまうこと、法律に基づく試験である為に法改正が行われることに試験の問題にも必ず影響が出てくることなどではないでしょうか。特に過去問では対応できない法改正に基づく問題については、試験勉強を続けながらも目を逸らせない問題です。年に一度の夏に行われる社労士試験ですが、長丁場の試験でもあるので体調管理も必要となってきます。疑似試験を繰り返すことで時間配分にも慣れた方が良いでしょう。上記のような状況を踏まえた上で受験勉強をして、合格者が10%未満であることが多いということが難易度が高いと言われる理由となってくるのでしょう。
ですが、科目が多いことで迷走をしてしまい知識が身に付いていかない人もいます。社労士の試験問題としては、広くを知る必要があるので、1つを深く追求するよりは万遍なく知識を付けていくことが大切です。まずは苦手な科目を減らしていき、どの科目においても満点ではなく基準点をクリアするつもりで勉強を続けていくことが、自分として試験の難易度を下げることが出来るはずです。

独学で資格取得をするためには、どんなメリット・デメリットがあり、他と学習方法と比べてどんな違いがあるのでしょうか。
独学の利点として代表的なものは、やはり金銭的なものでしょう。通信教育や通学スクールで学ぶには、それ相応の金額が掛かります。また、独学であれば自分でスケジューリングが可能な為にストレスを溜めずに勉強を続けることができるでしょう。ただし、自由が効く分だけ自分の学習計画もモチベーションの維持もすべて自分次第ということになります。ですから、独学は自分の管理が得意な人におススメです。そして、人と競って勉強することではなく、合格した後のイメージまで持つことが出来る人によりおススメです。
法律系の資格は、独特の言い回しが誤解答を誘う為、試験前にはやはり模擬試験等を受けることで試験に慣れることが大切です。独学のデメリットの1つとして、勉強自体が自己満足になってしまうことが多々あるからです。客観的な眼で自分の学力を知り、再確認することでより合格に近づくことができます。間違った問題のみを抜粋して、広範囲に渡る試験の苦手科目を減らすことで確実な合格ラインに近づくことができるのです。社会保険労務士の試験は合格基準点さえ達していれば、定員制による足切りがないので完全な実力勝負ができます。
今の勉強を続けることは苦しくもありますが、合格後の社労士としての活躍をイメージすることでモチベーションの維持を図り、更なる理解力を高めましょう。